鎮静下内視鏡検査とは


当院では、鎮静下内視鏡も行っています。

一般に、内視鏡検査で苦痛な箇所は、のどを通る時、胃を押し下げて進む時、胃を膨らませる時です。

以前に内視鏡検査で「とても辛い」思いをした人、内視鏡が動くたびに嘔吐反射が頻回に起きてしまう人、内視鏡検査に対する恐怖心が強く検査を受ける決心がつかない人などには、鎮静下内視鏡を薦めています。

鎮静化内視鏡は、通常の咽頭麻酔(のどの麻酔)の他に、点滴から鎮静剤を投与して「ウトウトしている」状態で内視鏡検査を行うものです。全身麻酔ではありません。心電図・酸素飽和度・血圧・脈拍をモニターしながら検査を行います。

 

 

鎮静下内視鏡の長所

・苦痛なく検査を受けることができる。

 

鎮静下内視鏡の短所

・鎮静剤の副作用が0%ではない。

・検査前後に時間がかかる、医療費が(10割負担で)約3,500円追加される

・検査中に受けた内視鏡の記憶が無いこと、検査中の自分の行動を覚えていないことへの不安

・検査後に車の運転、機械操作、重要な仕事・判断は不可。                                               

・高齢の方など付添の人が原則必要

 

鎮静剤使用後に関する注意

・検査終了後、1時間以上、院内で安静にしていて下さい。 

事故につながる危険があるので、車・自転車を運転することは不可。

 

よくある質問

鎮静下内視鏡検査の後、食事はいつ頃から可能ですか? 

  →鎮静剤の効果が切れてから食事が可能です。完全に切れるまでには数時間かかります。                                             

Q 全身麻酔とは違うのですか?                                                    

  →全身麻酔とは違い、意識が少しある状態で検査を受けることができます。眠くてうとうとしている時の感じと似ています。

   また、効果が切れてからの回復も、全身麻酔よりも早いです。                                                       

Q 鎮静下内視鏡検査の時、付き添いは必要ですか?                                                  

  →鎮静剤の効果が完全に切れるまでには時間がかかります。

   安全に帰宅してもらうため、付き添いの方と一緒に来院していただくことをお願いする場合があります。